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2006年1月25日 (水)

訪韓報告1

総務です。
2ヶ月たってて今更ですが去年の11月に韓国に行って来ました。
目的は韓国労働組合のナショナルセンター民主労総の全国大会に参加することと、釜山でおこなわれたAPEC反対闘争に参加すること。
初めての海外でしたが、いろいろと楽しいことがありました。
その中でも世界最強と言われる韓国労働運動がつくり出す諸々の運動、空間は衝撃的でした。
11月13日の全国大会は光化門(カンファムン)というソウルで一番どでかい通りのすぐ横の道路を占拠して行われました。
市庁舎前での前段集会から歩いて会場まで行くんですが、会場脇の歩道にはすでに数千人の武装警官が立ち並んでいました。日本の集会でも警察はいますが全然数が違うので少々びびってましたが、会場にはそれを10倍する大会参加者が結集し6車線の道路をびっちりと埋め尽くしてて、まず数の多さに圧倒されました。
集会の内容も日本とは全然ちがうのでいろいろおもしろかったです。最も違うのは参加者各位のテンションですが、まず司会が熱い。日本だとだいたい発言する人の紹介をするだけですが、韓国では司会の人がかなり長い間発言者の説明や、経緯、発言内容の背景や意義などをひとしきり語っています。発言者本人よりも司会の方が長くしゃべっていることが多々ありました。(さんまや紳助でももうちょっとゲストに喋らすやろと突っ込みたくなるくらい長いときもありました。)
さらに集会では全発言にたいしてそれに関連したスローガンを叫んでから「闘争(トゥジェン)」をつけて応えるというのが定式化されています。(たとえば非正規職の労働者代表が発言したら「非正規職労働者権利立法争取!非正規職撤廃・闘争!!」と全員が拳を振って返します。)
発言者もアピールの中で「闘争」と言うし、その発言者の後には司会も応えて「闘争」というし、次の発言者の紹介の時にも「闘争」と司会が言うので、合計で250回くらいは拳を振って「闘争」と叫ぶので最後には腕が痛くなりました。
そして全登壇者は例外なく絶叫系のアジテーションでこれまでの闘い、今後の決意を語ります。司会もやはり絶叫系なので歯止めはなく集会のボルテージは終始高止まりで維持されています。それに輪をかけて律動、演舞、労働歌手による歌などがはさまれますが、いずれにも全参加者が拳を振って応えています。ゼネスト決議を読み上げるときには会場後方から地域、産別の労組の旗、ゼネストの要求などが書かれた幟が鼓笛隊の先導と共に演壇に向かって参加者の中を行進してきます。
それに応じて参加者は立ち上がり拳を振り、地面を蹴り、流れる労働歌を口ずさみます。5万人が地面を蹴っているので会場全体に「地鳴り」が響いています。
最後にはゼネストへの決意を込めて幟に火をつけます。道路を占拠して大型トレーラーで演壇をつくり、太鼓、歌、地鳴りに加え炎がたつような場面をみると「何でもできるな」という気になってきます。と同時に日本でも公園とか屋内で集会してデモを道の片隅でせこせこするんじゃなくて、こんな風にやりたい放題できたら良いのにと思いました。 (つづく)


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